登壇者メッセージ|Denise Saint Arnault, PhD, RN

2026 国際トラウマリカバリー・カンファレンスでご登壇いただいた、Denise Saint Arnault先生の講演をご紹介します。

講演タイトルは、

Beyond Crisis and Symptom: Why MiStory Built New Methods, Measures, and a Model for Trauma Recovery

デニース先生は、これまでのトラウマ研究や支援が、PTSDや抑うつなどの「症状」に焦点を当てることが多かった一方で、サバイバー自身がどのように回復し、人生を取り戻していくのかという「回復のプロセス」に耳を傾けることの重要性を示されました。

講演の中で示されたのが、

“Healing is More than Symptom Relief.”

というメッセージです。

回復には、
人との信頼関係を築き直すこと、
希望や自分自身の力を取り戻すこと、
自分自身とのつながりを回復すること、
そしてトラウマを理解しながら自分の声を持つことなど、
さまざまな側面があります。

また、回復のための行動も、セラピーだけではありません。
日々のセルフケア、
人とのつながり、
安全や公正を取り戻すこと、
喜びや希望を再び感じること、
未来に向かって歩み始めることも含まれます。

そして、講演の最後に示されたのが、

“Trauma Recovery is a Journey.”
トラウマからの回復は、ひとつの旅です。

という言葉でした。

サバイバーの皆さんの声から、
回復とはトラウマを「なかったこと」にすることではなく、
自分に起きたことを少しずつ理解し、感情との付き合い方が変わり、
自分自身への信頼や人とのつながりを取り戻していくことも含まれる、長い歩みであることが伝わってきました。

ご登壇いただき、誠にありがとうございました。