2026 国際トラウマリカバリー・カンファレンスでご登壇いただいた、Dr. Kleio Koutraの講演をご紹介します。
講演タイトルは、
Beyond the Presence of Support: How Social Capital Shapes Trauma Recovery Pathways among GBV Survivors in Greece
クレイオ先生は、トラウマからの回復について、単に「支援があるか」「どれだけ多くの支援があるか」だけでは十分ではないことを示されました。
回復を形づくるのは、サバイバーを取り巻く人間関係や制度が、どのような質を持ち、どのように多様化し、互いに連携しているかということです。
講演では、家族や身近な人とのつながりである bonding social capital、より広い社会とのつながりである bridging social capital、そして制度や専門職とのつながりである linking social capital が、回復の過程の中でどのように機能するのかが示されました。
特に印象的だったのは、回復に向けて必要とされる環境について示された、
“Safe ties, broader participation, trustworthy institutions, and sustainable relational ecologies.”
というメッセージです。
安全なつながり、より広い社会参加、信頼できる制度、そして持続可能な関係の生態系。
回復を個人だけの問題として捉えるのではなく、その人を取り巻く関係や制度、社会全体から考えていく重要な視点を届けていただきました。
ご登壇いただき、誠にありがとうございました。
